クリプトカレンシーアナリストの田中です。
投資を始める際、皆さんはどのようなきっかけで始めるでしょうか?
新型コロナの影響で在宅時間が増えたことで投資を考えてみたり、生活に変化の多い昨今、将来性のありそうな会社の株を買ってみようと思い立ったりと、様々な理由があるかと思います。
直近では、コロナ禍で時勢にあった特需を受け大きく値上がりする資産があった反面、外出自粛等の影響で大きく値を落とす資産もありました。
ある分野への集中投資を行うと、うまくいかなかった場合に大きな損失を被る可能性が高まります。
ポートフォリオとは?
皆さんは、「ポートフォリオ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
投資運用におけるポートフォリオとは、端的に言うと複数の資産に分散して、バランスをとりながら運用を行うことを言います。
とある資産に投資をしている時、価格が大きく下落したとしてもポートフォリオを組んで複数に分散して投資をしていれば価格下落のリスクも分散します。
一般的にはこのように全体のリスクを抑えながら投資を行うことが定石とされています。
そんな中、暗号資産をポートフォリオに組み込む動きがヘッジファンド等のプロや一部投資家の間で広がっています。
2021年1月には世界最大級の米・資産運用会社であるブラックロックも投資信託を通じて暗号資産投資に乗り出すことを明らかにしており、世の中の暗号資産投資に対する見方が変わってきています。
なぜ今、暗号資産が投資対象として見直され、ポートフォリオに組み込む動きが強まっているのでしょうか?
暗号資産をポートフォリオに組み込むべき2つの理由
アセットクラスとしての地位が確立
資産としての成否の鍵は、当該資産の価格が急落したあとどのように推移するかが重要なポイントとなります。
転売目的の投機買いが集中する資産の場合、一度急落したら二度と回復しないケースも過去に多くありますが、主要暗号資産のビットコインは急落後も価格が回復し、堅調な推移を続けています。
↓価格推移(上)と直近30日の下落率(下)
2018年以降でも、直近価格の80%を超える下落幅となる変動は3回発生していますがすぐに上昇に転じ、その後一ヶ月程度で直近高値を更新しています。
昨今は暗号資産の存続に関して確度が高くなっており、アセットクラスとしての市民権を得たという見方が強まっています。
大きな値上がり期待をしている投資家を中心に、株式や債券といった伝統的資産以外の資産をポートフォリオに組み入れる投資手法である「オルタナティブ投資」の一環として、広く活用されるようになっています。
他の資産との価格変動の相関はほとんど無い
ポートフォリオを組む際に意識すべき重要なポイントの一つとして、組み合わせる資産の値動きが類似していないことがあげられます。
有事の際ポートフォリオに組み込んだ複数の資産が同時に値下がりしてしまっては、折角分散して投資を行なっていても意味がありません。
暗号資産は他の主要資産と価格変動の相関はほとんど無く、独立した価格変動を維持していることからこの点においても優位性があります。
↓BTCJPY日次変化率と主要アセット(日経225、WTI原油、S&P500、金)の日次変化率の散布図(集計期間:2020/1/15~2021/1/31)
どの資産とも相関は薄く、BTCの値動きは独立していると考えられます。
↓BTCJPYと主要アセット(日経225、WTI原油、S&P500、金)の値動き変化率推移。2020/1/15を100%として変化率をプロットしたもの
直近3ヶ月は他のアセットと比較し圧倒的な上昇率となりました。
上記の理由から、昨今では暗号資産を投資対象として見直す動きが加速しています。
暗号資産は値動きが激しい商品とはなりますが、少しポートフォリオに加えるのがトレンドになりつつあるようです。
皆さんもこの機会に、暗号資産投資を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
※当記事は2021年2月1日時点に執筆されたものです。
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