最終更新日 2023.03.22
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2021年4月相場振り返り

※当記事は2021年5月12日時点の情報に基づいて執筆されたものです。

クリプトカレンシーアナリストの田中です。

4月・5月上旬では、当社取扱暗号資産の中ではLN/JPYの価格上昇の乱高下が顕著で、年始水準比で約2,250%から約1,200%のレンジで推移しました。
依然として他の暗号資産とは異なる独自の値動きを形成しています。

図1: 2021/1/1を100%として当社取扱暗号資産の変化率をプロット(2021/1/1~2021/5/10)

ratio2

LN/JPY以外ではETH/JPYは堅調に推移し、4月初めは300%弱だったレートは4月半ば以降高値更新を繰り返しており、5月上旬の時点で600%弱まで上昇しました。
欧州投資銀行によるイーサリアムを使った「デジタル債券」の販売開始のニュースや、DeFi(Decentralized Finance:ブロックチェーンを活用したアプリケーションによって構成される金融システム)への期待感が高まる中、DeFiに多く活用されているイーサリアムへの投資が進んだことが価格上昇の要因かと思われます。

XRP/JPYも250%~800%のレンジで乱高下しつつ上昇しました。
米リップル社がXRPを未登録証券として販売したとして、2020年12月に米証券取引委員会(SEC)に提訴された件で、依然として双方の動きに注目が集まっています。

相場状況に加えてコロナ禍にある今、暗号資産投資を含めたオンライン投資に注目が集まっており、多くの方が投資運用を始められているようです。

今回は暗号資産の小口投資にフォーカスして、有意義か否かについて話を進めていきます。

投資家の参入増加

日本銀行が公表している資金循環統計によると、2020年末の家計の金融資産は1,948兆円となっており、前年比54兆円(2.85%)増加し、過去最高となりました。
金融資産増加の要因としては、新型コロナの影響で旅行や外食が減り、消費が抑えられたこと、特別定額給付金、持続化給付金の支給が行われたことが大きな要因と考えられます。
併せて、コロナ禍を受けての生活防衛意識から、資産の一部を投資運用に充てる方が増えているようです。

初めての暗号資産投資、金額感は?

投資を始める際は、金額規模をどの程度にするかも悩みどころの一つです。
例えば投資先として暗号資産を選択する場合、どの程度の金額で始めるのが良いのでしょうか?

下図は、LINE BITMAXのお客さまが初回投資にどの程度の金額をかけられているかを表したグラフです。

図2: 販売所における初回投資額(x軸)と、その価格までの初回投資額となる顧客割合(y軸)

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※このデータは2021年5月12日時点の情報に基づいて執筆されたため、取引所サービスのデータは含まれていません。

薄緑:初回投資額が5万円以下の方。全体に対する比率は約8割
薄緑+濃緑:初回投資額が10万円以下の方。全体に対する比率は約9割

当社のお客さま動向から、投資家の方のうち約9割は10万円以下の投資金額でスタートされていることがわかります。

暗号資産少額投資は有意義?

暗号資産の少額投資は、どのようなところにメリットがあるのでしょうか。

①少額投資で失うものは少ない

暗号資産は価格変動が大きく、リスクが高いと敬遠されることが多いですが、レバレッジがかかっていない暗号資産の現物の売買であれば元手以上の損失が発生する可能性はありません。
価格変動の大きさで見れば、個別株への投資も同様にリスクが高いものもありますし、必ずしも損失が限定されない、高いレバレッジをかけて取引する証拠金取引等の金融商品と比較した際は、リスクが限定される分、暗号資産現物取引の方が安全という見方もあります。

②少額でも知識・経験が積める

昨今、ビットコイン等の暗号資産は決済手段としての需要、株や債券と異なる代替資産としての需要が高まっているとされています。ビットコインに関して言えば、特定の国や組織等に依存していない点、換金性が高く偽造できない点、劣化しない点などの特徴があることから機関投資家を中心に代替資産としての保有が加速していると考えられます。

併せて、直近では米国ドル等の法定通貨に対して、財政悪化の懸念等から不信感も強まっていると考えられ、暗号資産への資金流入が加速しているようです。

上記のように、実体経済との関連性が強くなってきており、中長期的に需要過多からの価格上昇が期待できるため、そういった意味では少額投資等で知識・経験を積んでいくことも有意義であると言えると思います。

③テクニカル分析も有効

暗号資産の価格変動は投資家の心理で起こることも多いため、過去の相場動向・推移から将来の予測をするテクニカル分析が有効となる局面も多いです。
多くの投資家が「これ以上値段が上がらないだろう」と思う水準に差し掛かった際は上値が重くなったり、その水準を突破した際は大きく上昇したりする傾向が見られます。
例えば2017年ビットコインバブルの際、高値となった価格(20,000USD近辺)が、「これ以上値段が上がらないだろう」と思う水準(レジスタンスライン)となっていたように思います。
2020年末、価格上昇の結果20,000USD近辺で一回上値を抑えられましたが、その後20,000USDを上抜くと一気に価格上昇が加速しました。

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まとめ

①〜③で示したように、暗号資産の少額投資は、金銭的に大きなリターンを期待するのは難しいものの、体験としての意義は大きいと言えるのではないでしょうか。
オンライン投資に注目が集まっている今、暗号資産の小口投資を開始するのも良いかもしれません。

※当記事は2021年5月12日時点の情報に基づいて執筆されたものです。

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