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暗号資産の取り扱いにおいて、ビットコイン(BTC)を含む暗号資産を保管するためには「ウォレット」が必要不可欠です。

ウォレットにはいくつか種類があり、保管スタイルによって使い分ける必要があります。

この記事では、ビットコインのウォレットの種類から選び方まで詳しく解説します。また、ウォレットの種類ごとに作り方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ビットコインのウォレットとは?

ビットコインのウォレットとは?

ビットコインのウォレットとは、ビットコインを保管する財布のようなシステムのことです。

リアルな財布をイメージするよりも、インターネットバンキングの口座をイメージするほうが近いかもしれません。

まずはビットコインのウォレットの仕組みについて、分かりやすく説明していきます。

ウォレットアドレス

ビットコインのウォレットには、複数の「ウォレットアドレス」が存在しています。

ウォレットアドレスとは、インターネットバンキングで言う「口座番号」のようなものです。

銀行の口座番号は最大7桁の数字によって構成されていますが、ビットコインを管理するウォレットアドレスは、30文字前後の文字列によって構成されています。

ビットコインのウォレットアドレスは「ビットコインアドレス」と呼ばれていて、銀行の口座番号と同じように、ビットコインを送付する相手を指定するために必要な情報です。

ただし、ビットコインアドレスは、インターネットバンキングのように毎回同じ口座番号を使用するのではなく、定期的に変わる仕組みになっています。

ビ ットコインアドレスの取引履歴は、その詳細がすべてブロックチェーン上に記録され、所有者だけではなくすべての人に公開されているからです。

ビットコインアドレスの取引履歴が公開されたとしても、そこから所有者を判別することはできません。

しかし、その取引履歴を長期的に追い続けていけば、どのビットコインアドレスにどれくらいのビットコインが保管されているのかの特定は、不可能ではないと言われています。

つまり、同じビットコインアドレスを長期間使用することは、ビットコインの残高を公開することにつながり、ハッカーに狙われるリスクを高めてしまうのです。

そのため、ほとんどのウォレットは、ビットコインアドレスを毎回もしくは定期的に自動生成する仕組みを採用しています。

秘密鍵(プライベートキー)

インターネットバンキングを利用するには、「暗証番号」が必要です。
ビットコインのウォレットにおいて、暗証番号と同じような役割を持つのが「秘密鍵(プライベートキー)」です。

秘密鍵がなければ、自身が保有するビットコインにアクセスすることはできません。
また、ウォレットに設定された秘密鍵は、所 有者のみが管理する情報で、第三者が管理するということはあ りません。

さらにビットコインのウォレットは、インターネットバンキングの口座と違い、所有者の住所や電話番号といった個人情報は一切ひも付けがされていません。

そのため、ウォレットに保管したビットコインにアクセスするには、秘密鍵を使うしか方法はなく、秘密鍵を忘れてしまうと二度とビットコインを取り出せなくなるのです。

ビットコインを保有するにあたって、秘密鍵は慎重かつ厳重に管理しなければならない重要な情報であることを覚えておきましょう。

公開鍵(パブリックキー)

ビットコインのウォレットには、秘密鍵以外にもう一つ、「公開鍵(パブリックキー)」と呼ばれる鍵があります。

公開鍵は、第三者に渡しても良い鍵のことで、ビットコインを受け取るときに使用します。
また、前述したビットコインアドレスは、公開鍵から生成されるものです。

公開鍵を使ってビットコインを受け取るときの流れは、次の通りです。

  1. 秘密鍵をもとに公開鍵を生成する
  2. ビットコインの送付元となる第三者に公開鍵を渡す
  3. 第三者は公開鍵から生成されたビットコインアドレスを指定して、ビットコインを送付する
  4. 秘密鍵を使ってビットコインを受け取る

秘密鍵をもとに生成された公開鍵は、暗号化された状態で第三者の手に渡ります。そのため、第三者は公開鍵だけを見てもウォレットの情報を知ることはできません。

また、公開鍵から秘密鍵の情報をハッキングすることも、ほぼ不可能だと言われています。

暗号化された公開鍵を解読できるのは、その公開鍵を生成した秘密鍵のみです。
つまり、秘密鍵を持つウォレットの所有者しかビットコインを受け取ることはできないのです。

このように、ビットコインのウォレットは、秘密鍵と公開鍵という2種類の鍵を用いて管理することで、ビットコインの安全な取引を実現した仕組みとなっています。

ビットコインのウォレットの種類

ビットコインのウォレットの種類

ビットコインのウォレットの仕組みを理解したら、次はウォレットの種類に目を向けてみましょう。

ビットコインのウォレットは、主に「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の2種類に分類され、そこからさらに複数のウォレットに分類されます。

ここからは、一つひとつ詳しく説明していきます。

ホットウォレット

ビットコインのホットウォレットとは、インターネットに接続した状態で利用するウォレットを指します。

インターネット環境があればいつでもアクセスでき、手軽で迅速にビットコインを動かせるのがメリットです。

しかしその一方で、ホットウォレットはサイバー攻撃や不正アクセスなどを受ける可能性もあるリスクの高い保管方法だと言われています。

最悪の場合は所有するビットコインを失ってしまう可能性もあるため、二段階認証などのセキュリティ対策をしっかりと行ったうえで、コールドウォレットと使い分けるのがおすすめです。

また、ビットコインのホットウォレットには、次のような3つのタイプがあります。

ウェブウォレット

ウェブウォレットとは、インターネット上でビットコインを管理するウォレットのことです。

暗号資産販売所・取引所など、ウェブウォレットを提供する会社のサービスを利用するのが一般的で、ウェブブラウザから簡単にアクセスできる使いやすさが魅力です。初心者にもおすすめのウォレットとなっています。

不正アクセスなどの対策は運営側が対応するため、個人でセキュリティ対策を行う必要もありません。

秘密鍵の管理もサービスの運営側が行うため、利用者はIDとパスワードを管理するだけで済みますが、運営側がサイバー攻撃にあうと秘密鍵が漏えいしてしまうリスクがあるため、セキュリティレベルの高い信頼できる会社を選ぶことが重要です。

デスクトップウォレット

デスクトップウォレットは、パソコンにソフトウェアをインストールして、デスクトップ上でビットコインを管理するウォレットのことです。

デスクトップウォレットには、すべてのブロックチェーン情報を取り込む「完全型(フルノード型)」と、必要な情報のみを取り込む「簡易型(SPVノード型)」という2種類があります。

完全型のウォレットにはマイニングができるものもありますが、膨大なデータ量を読み込まなければならないため、高性能で大容量のパソコンを用意する必要があります。

簡易型であればパソコンの容量をそれほど必要としないため、普段使っているパソコンにインストールすることも可能です。

デスクトップウォレットの場合、取引をする際はインターネットに接続する必要がありますが、それ以外はオフラインでも利用できるため、比較的安全性が高いというメリットがあります。

ただし、秘密鍵の管理は自身で行うことになり、パソコン自体の故障や紛失、ウイルス感染などによって漏えいするリスクもあります。

セキュリティ対策はしっかりと行う必要があるでしょう。

モバイルウォレット

モバイルウォレットは、スマホやタブレットにアプリをインストールして、アプリでビットコインを管理するウォレットのことです。

スマホがあればいつでもウォレットにアクセスできるため、店舗での支払いにビットコインを利用したり、短期トレードで頻繁に暗号資産取引を行う方にとって、利便性の高いウォレットです。

ただし、デスクトップウォレットと同様に、秘密鍵の管理は自身で行うことになります。
スマホをなくしたり、破損したりすると使えなくなる場合があるので、取り扱いには注意しましょう。

コールドウォレット

ビットコインのコールドウォレットとは、インターネットに接続せずにビットコインを保管するウォレットのことです。

インターネットから切り離して保管することで、不正アクセスされるリスクを大幅に削減できる比較的安全性の高い保管方法です。

ビットコインのコールドウォレットには、次の2つのタイプがあります。

ペーパーウォレット

ペーパーウォレットとは、その名の通り、物理的な紙を使ってビットコインを管理することです。

具体的には、ビットコインを保管するウォレットにアクセスするための秘密鍵の情報を、紙の状態で保管します。

インターネットから完全に切り離した状態で秘密鍵を管理できるため、サイバー攻撃や不正アクセスによる漏えいの心配がありません。

ただし、ペーパーウォレットの場合、実際にウォレットにアクセスしてビットコインを利用するまでに時間がかかるため、利便性が高いとは言えません。

ビットコインを長期保有する方にとっては良いですが、短期トレードで頻繁に取引をする方には向いていません。

また、安全性の高いペーパーウォレットではありますが、紙を紛失したり、損傷して見えなくなったりすると、ビットコインが引き出せなくなるので注意しましょう。

ハードウェアウォレット

ハードウェアウォレットとは、専用機器を用いてビットコインを管理することです。

ペーパーウォレット同様に、ウォレットにアクセスするための秘密鍵を専用機器に保管し、インターネットから完全に切り離した状態で管理することができます。

また、専用機器はUSBタイプのものが一般的で、USBとパソコンを接続させてウォレットにアクセスします。

ペーパーウォレットに比べて利便性が高く、バックアップも取れるため、万が一専用機器を紛失したり、壊してしまったりした場合も、リカバリーフレーズがあれば復元が可能です。

そのため、秘密鍵は専用機器に保管し、リカバリーフレーズは紙に印刷して金庫に入れるなど、保管方法を工夫する必要があります。

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ビットコインのウォレットの作り方

ビットコインのウォレットの作り方

ビットコインのウォレットはタイプによって作り方が異なります。

ここでは、販売所・取引所ウォレット、モバイルウォレット、ハードウェアウォレットの作り方を解説します。

販売所・取引所ウォレットの作り方

販売所・取引所ウォレットは口座開設をすると自動的に作成され、取引所・販売所から暗号資産を移動させることなく保管ができます。

各販売店・取引所によって、ホットウォレットやコールドウォレットを使い分ける、ログインには二段階認証を採用するなどセキュリティに関する工夫がされています。

独自にウォレットだけを作る手間や時間がかからず、スムーズに手続きできるのが販売所・取引所ウォレットの特徴です。

販売所・取引所ごとに手続き方法は異なりますが、大まかなステップは次の4つです。

  1. 販売所・取引所のウェブサイトを開く
  2. 本人確認書類を提示する(運転免許証や健康保険証など)
  3. 本人確認(スマホで顔写真の撮影など)
  4. 登録者情報を入力する

口座開設の手続きを終えて本人確認の申請が通ると、ビットコイン取引ができるようになります。保管だけでなく取引のしやすさを考えると販売所・取引所ウォレットがおすすめです。

積極的にビットコイン取引をしたい方や、ショッピングでビットコイン決済をしたい方は、販売所・取引所ウォレットを作っておくと良いでしょう。

モバイルウォレットの作り方

簡単に持ち運びできるモバイルウォレットは、秘密鍵を自分で管理することから安全性が比較的高い保管方法と言えるでしょう。

モバイルウォレットは利用するアプリごとに作り方が異なりますが、基本的には次の3ステップで作成できます。

  1. アプリをインストール
  2. 利用規約に同意
  3. パスワードの設定

操作がやや複雑なアプリもありますが、アプリのインストールからパスワード設定までを簡単に行えるものが多いので、短時間ですぐに作れるでしょう。

ハードウェアウォレットの作り方・購入方法

ネットワークから切り離した専用機器で保管するハードウェアウォレットを利用するには、まず専用機器を購入する必要があります。

専用機器で保管すると比較的安全にビットコインを守ることができますが、専用機器の種類や購入方法には注意しなければなりません。

フリマサイトやオークションサイトを利用すると格安で購入できることもありますが、ウイルス感染や不正改変されている恐れがあるので、中古品や信頼できない販売店での購入は避けましょう。

ハードウェアウォレットを購入するなら、信頼性の高い正規代理店がおすすめです。

相場は1万円前後になりますが、保管するビットコインの安全性を考慮すると、決して高額な買い物ではないでしょう。

ビットコインのウォレットは状況によって使い分けよう!

ビットコインのウォレットは状況によって使い分けよう

今回は、ビットコインのウォレットの仕組みや種類、作り方について紹介しました。

ウォレットのメリットやデメリットを理解しておくことで、取引する期間や回数、持ち運ぶかどうかなど自身のスタイルに適したウォレットを見つけることができます。

ビットコイン取引に興味がある方はウォレットについても知っておき、状況によって使い分けて安全性を高められるように工夫しましょう。

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